「六時閉店」


県立図書館でタイトルがひっかかってかりてみた。
※アマゾンにない「六時閉店 : 地方出版の眼」 / 松村久
山口で古書&出版をやっているマツノ書店の社長さんの本。
筆者が月一で上京するせいか、知った名前も出てくる。
無明舎安倍甲さんとか。紀田順一郎さんと巻頭で対談しているし。


まだ全部は読んでいないのだが、
「六時閉店」てすごいな。
店に出るパートの人が17時半に帰って、そのあと18時には店を閉めるそうだ。
経理をすませて家につくのは19時くらいになるそうだが、
”商人失格とは思うけれど、カネよりもヒマがほしい”そうだ。
出版のほうもがつがつ出しているわけではなく、
無理せず、採算の取れる方法で出しているらしい。
分野も限定しているから、ネット書店でも人は集まるだろう。
実際ネットの注文の半分は関東かららしい。


今の職場は恥ずかしながら大学をでてから3つ目だったりするのだが、
ここに来る前はちっこい書店で働いてた。
古書と新刊と出版の店。
店は18時半くらいに閉めてもだいたい22、23時まで残業。
電車で片道1時間だったのでプラス2時間、
それでも終わらないので持ち帰り。
おきてる時間のほとんどを拘束されていた感じ。
昼休みは近所の立ち食いそばか、
移動販売のお弁当屋さんにダッシュして15分くらいでかきこむ。
土曜も隔週で出勤なんで、疲れが抜けない。
本は好きだが死にました。
本は好きだが専門分野に興味が持てなかったのもやばかった(笑)
最後は社長の松村さんと同じくカネよりヒマがほしい心境に至った。
カネはたまっても使う時間も気力もないんだもんなー。
※ってことでヒマはできたが月給は1/3以下になった(TOT)


しかし、なんであんなに残業してたんだろうな〜。
ネットの仕事の時も、職場は不夜城だったけど書店のほうがしんどかった。
※↑88年前後入社の当時40才前後?は人数が多く、
よく一緒に残業してたので印象に残っているのだが、
転勤があったり不規則な仕事のせいか子なし夫婦や独身者(家庭崩壊含む)が多かったな。


ところで職場の人が図書館の求人のページをみていたのだが、
臨時、非常勤、パート、契約ばっかですな。
まぁ、それでも人が集まっちゃうからこういう求人ばっかなんでしょう。
ちなみに私の周りの正職員じゃない人は、大学の卒業生(就職浪人)、
教授や大学職員の奥さんとかです。
経験者のパートでもいいけど、外向的な人、
図書館でも営業経験者とか中途採用したほうがいいんじゃないですかね。
プレゼンになれてる人。仕事とってくる人(笑)。


しかしヒマとカネが調和した仕事って…関西の公務員とか?(笑)
ま、偏っちゃうとしんどいな〜。
え?やる前から気づけって?
私はプロメテウスではなくてエビメテウスなもんで(←小学校のときに見た劇、今でもたまに思い出す)