薪能をみてきた


能ははじめてなんだけど、屋外でやる薪能をみてきた。
神社の能舞台の写真。券を買いに行った6月はこんな感じ


今日はこんな感じ(日没前)
はじめる時にお祓いがあった。

終了後はこんな感じ

舞台の上はこんな感じ。意外と狭い。床がピカピカ

振り返るとこんな感じ

石垣の上からオペラグラスで見るといいかも〜さえぎるものないし。
ま、前の席で見るほうが迫力があると思うけど。


片付け開始。雨戸をはめていた。


やっぱ、まっくらになると、
舞台が目立ちますな。
能の衣装も闇でやってこそのものの感じがいた。
あと、恰幅がいい人がやんないと遠くからみえない。


今日は晴れてたけど、そんなに暑くもなく
神社はいい感じに風もふいてて見ることに集中できたと思う。
※全然関係ないけど、昔三之助をみにいった歌舞伎は爆睡してましたから。
 音声ガイドつけてたのに。
で屋外ってこともあって
明るい時は、蝉の声がして、アゲハチョウとかカラスとかすずめとか飛んでて、
そういや教会の鐘の音もきこえた。
暗くなるとコオロギみたいな、ああいう下からの音がしておもしろかった。
ま、薪能といっても舞台の上には照明があるんで、
ほんとの暗闇とかじゃなかったです。
織田信長とか…足利の時代とか、どんなとこでどんな風にやってたんだろう。


で、あらためて能といえば正月にNHKでやってたり…。
大学の時、友達が世阿弥とかそのへんを卒論で書いてて、
能楽堂とかいってたとおもうんだけど、自分はついていったことなかった。
で、白洲正子も能をやってて、エッセイで書いてたと思うんだけど、
飛ばしてた。


で、今日はじめて見て思ったんだけど、
なんて男前なんだと(笑)
喜多流能楽師
舞囃子「松風」粟谷明生さん、仕舞「玉の段」粟谷幸雄さん、「邯鄲」友枝昭世さん
舞囃子ってやつで、私はやられた。
なんか弓道みたい。いやすり足とか袴とか見た目でいってるでしょ…ってそうなんだけど(笑)
すげーストイックな感じ。
あと、これは女はできないなーと。
舞はともかく「イヨーッ」とか「ホォーッ」とかいってる小鼓とか
横で並んでうなってる人たち(地謡?)もあれは男声じゃないと…。
…これきいてて声明を思い出したもんな(笑)
大掛かりな舞台装置とかないし、必要最小限でやってる感じ。
※マイクなしでききたかったなあ。


でもね、実際、なにをいってるのかほとんど聞き取れない。
いや、一対一でお坊さんとお付の人?がしゃべってるのはなんとかわかるんだけど、
謡が何をいってんのかはさーーーーーっぱりわからなかった。
ほとんどBGM。


狂言は「鐘の音」というもので野村萬斎さんだったのだが、
これはわかった。
せりふも、身振り手振りもおおきいので
会場から笑いもおこっていた。
※萬斎さんは「オイディプス」をみにいったのが最初なんで狂言ははじめてだ。


ともかく、能についてもっとよく知りたいと思うきっかけになった。


粟谷能の会
楽師 友枝昭世の公式ホームページ
野村万作・萬斎