今日は
この人が語る私の愛する画家 ドナルド・キーン 私と渡辺崋山
だった。
キーンさんは『歯を見せて笑う珍しい武士』について、
笑う肖像画は世界でもないのではないかと話しておられた。
しかし…渡辺崋山て幕末に殺された人くらいの印象しかなかった…家老だったのか。
画家でもあったのか…いや、あの絵はしってます。
鷹見泉石像
教科書に載っていたような。
でもつながってなかった〜。
例によって趣味の系図作りでヨーロッパの人らの肖像画をたくさんみながら、
こんな感じの写実的な絵って
明治くらいからなんかなーとか思っていたら、いたいた。すごい人が。
その後のいわゆる日本画ともたぶんまた違うわな。
独自の道を進んでいたのに、蛮社の獄のあと、
今まで自分が学んできたものは捨てる、みたいな感じで、
お母さんを書いた絵も、それまでのものとは全然違うものってか
逆戻りしていた。
渡辺崋山はいつも帳面をもちあるいて写生をしていたようで、
その中には海外の本の挿絵の絵を写したものもあった。
キーンさんの話では非常に好奇心の強かった人のようだ。
黒船が来た時の幕府の対応についても、渡辺崋山は批判的。
ってか「蛮社の獄」の「蛮社」ってこういう意味だったのか〜知らなかった〜。
蛮社とは、田原藩士渡辺崋山、高野長英、小関三英ら洋学者を中心に町医者・藩士・幕臣等有志の者が海防目的で蘭学や内外の情勢を研究していた尚歯会(しょうしかい)を、「蘭学という野蛮な結社」と国学者の側が蔑んだことによる。(wikiより)
絵を通じて自分でも気づかされたこと、学んだことがあったからだろう。
「慎機論」とかほかの著作、今でも読めるのかな。
それからキーンさんの話も興味深かった。
アメリカの海軍は日記を書くことを禁じていたそうだけど
日本は逆でお正月に日記を配ってたとかで、
そういう日記をキーンさんは読んでたそうだ。
読み進めていくうちにその日記の筆者と友達になったような感じになるのだが、
それらの日記は死んだ人のものだと。
最初の日本の友達は死んだ人たちだと。
そういや私はキーンさんの本はそういえば読んだことないな…
昔の作家とかと付き合いがあったという程度しかしらんかった!
今リービ英雄さんと軽く混ざってたことに気づいた(笑)
50年近く前から渡辺崋山に興味をもっていたそうなんだがすごいな。
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あと1年の半分は日本にいるそうなんだけど、
日本にいると、いろいろ知ることがあって(自分が知らなかった野菜とか)楽しいそうだ。
まだまだ勉強みたいなことをいわれていたと思うが、
これは見習いたい。
(今日は本読みながらテレビ見てたんで、ちょっと書いた内容はいい加減)