奇跡の映像 よみがえる 100年前の世界 第4回 塹壕から見た人類初の大戦 第5回 市民たちの大戦


第4回 塹壕(ざんごう)から見た人類初の大戦
第5回 市民たちの大戦


第4回 塹壕(ざんごう)から見た人類初の大戦 Soldier’s Story
http://video.google.com/videoplay?docid=2709153572964791155
第5回 市民たちの大戦 Civilian’s Story
http://video.google.com/videoplay?docid=1515033151674330008


見終わって思ったのは、第一次世界大戦の4年で
こんだけ人が死んで国や地域が疲弊するんだったら、
イラクとか中東の国はどんだけ悲惨な状況にあるんだろうってこと。


ってことでざっくり印象にのこったとこだけメモ。


フランスの軍服ははじめ上着が青、ズボンが赤で目立っちゃって
(士気を高めるためだったらしいが)
標的にされやすく、途中でブルーグレイにかえたという話。

どっかの大学の先生が”軍服を考えた人の責任は大きいですよ”といってた(笑)
ブルーグレイは雪の上でも迷彩になるんだと。
私らにとっては第一次世界大戦どころかその後も
戦争の写真はモノクロの印象が強いけど、
カラーをみるとまた全然見方が変わる、そうです。
たしかに。
私は広島に原爆が落ちた跡で米軍が撮ったカラー映像の印象が強い。
あれを見た時は驚いたね。


ってことに関係してんのかどうかわからんが、
今回出てきた先生はほとんど青いシャツを着てた(笑)
ま、偶然だろうが。


あの有名な西部戦線塹壕だけど、壊れやすい上に
トイレがなくて、中は悲惨な状態だったらしい。

やってきたイギリス人がぞっとしたとか。
ま、ヴェルサイユ宮殿にもトイレがない。
(その発想がわからない)
そういうお国柄なんだろ?
しかし塹壕から外をのぞくと…


長引く戦争で途中、中断もあったりして暇つぶしがいろいろ…

兵士がユーモア新聞を発行してたとか…
下はニンジンの皮むきか…

薬莢なんかでものづくり。記念に家族に送ったり…
トレンチアートというらしい。

森の生活…農民の生活…リラックスしすぎ


戦場の兵士はペンパル(戦場の母とかいってたかな)をもってて
手紙を書いていたそうだ。

誰かが自分を気にかけてくれているってことが支えになったらしい。


それからいよいよ兵士が足りなくなって、フランスの植民地だった
中央アフリカ(13万人)やインドシナ(5万人)から徴集した。

ってか志願兵は鎖につながれてヨーロッパへ送られたって、それ奴隷じゃん!
思いがけずアフリカ兵と対戦したドイツはそんなフランスにあきれたとか。
フランスは植民地政策を正当化させるために、
アフリカ人は残忍だとかイメージをひろめたらしい(刀持ってる写真とか)。

派手な刺青のズワブ兵
ま、そういう写真もあるんだけど、レオンはセネガル兵が洗濯してる様子なんかを撮ってる。
”自分たちを認めてくれない国のために戦った”



血の色も生々しい。
初めのころ、怪我した人は、徴兵を受けた土地の病院じゃないと
治療を受けられなかった。たらいまわしどころじゃない。
また機関銃よりも砲弾で怪我をすることのほうが多かったそうだ。
考えてみると地雷みたいな、生き残ってもいろんな不自由が出たり。


最後に飛行機。

ファルマン社製。攻撃に弱かったからすぐに廃れたとか。
戦闘機は偵察機を追い払うためのものから発展した。
ってか紅の豚はいつの戦争だ?
もともと騎兵隊だった人がパイロットになったとか。
でもパラシュートなし。これは悲惨。



兵士がストライキを起こして
ペタン将軍が食事の内容の見直しやワインの配給を決めたらしい。
昔はストライキの印象、フランスは強かったけど、
戦場でもストライキ起こすとはすげー。


で、今日は

ドイツが攻めてきて歴史的建造物に土嚢がつまれたこと。


カメラマンたちは犠牲者をとるかわりに破壊された教会をたくさん撮ったそう。
ドイツは教会さえないがしろにするってことを強調するため。
しかし戦争が始まったって農村の暮らしは続いたわけで。
日本もそうだったと思うが、働き盛りの人らはいなくなって
女性と老人が農作業をする。


フェルナンド・クビール、ユ?とポール・カステルノー
2人のカメラマンが前線へ送られる。

で、ほとんどの住民がいなくなった(11万3000人→1万4000人)ランスという街では
兵士が家具を略奪して売り払うか、焚き火につかったとか…
インフレがひどいとか
兵士から金をまきあげるバールかカフェかわかんないけど飲食店のおやじ。


カーンの写真は結果的に戦意高揚に利用された部分はあるけど(ってかカーンが自分からかかわっていった)
前線の写真を人に見せて、難民をたすけるための基金を作ってお金を集め、
600万食の食事になったとか。


で、アメリカが参戦したり、ドイツでも反乱が起こったりしてWWIは終了。
カメラマンはまたアフリカとか中東やアジアに派遣される…




第8回 東洋 不思議の世界 と 第9回 カーンの死 “夢”の終わり のメモ

第6回 勝者と敗者 と 第7回 中東 分割の悲劇のメモ

→第4回 塹壕(ざんごう)から見た人類初の大戦 と 第5回 市民たちの大戦のメモ

第3回 かげりゆく共存の輝きのメモ

第1回 大富豪 カーンの“夢”と 第2回 激動の世紀への胎動のメモ