「生きる」と「あらくれ」


BSでやってたので、なんとなく見始めた「生きる」(1952)


死にそうな市民課の”ミイラ”渡辺課長と反対の
小田切みきさんの若さがまぶしかった。
ケーキ2個、おしるこ2杯、夜はすきやき?
食う、食う。


役所をやめて、人形をつくる工場に転職した彼女の言葉が面白かった。
その彼女の言葉から、自分も〜
と課長は公園作りに向かっていくわけだが…。


♪命短し、恋せよ乙女、


ちょっと考えてしまった。
人生は現在から未来を考えるのではなく、未来から現在を考えねばならない。
といわれたばっかだったし…。


昨日は、録画したまま、放置していた、
「あらくれ」(1957)も見た。

おしまさんは養女にもらわれて、最初の嫁ぎ先は結婚式当日に逃げだして、
上原謙のとこにくるんだが、ここでもけんかして飛び出して、
兄を頼って、温泉宿の浜屋で働くんだけど、
そこの主人(森雅之)とねんごろになって、
奥さん病気療養中だから体裁が悪いってんで、
さらに奥の山の宿に飛ばされるも、
妾にされてはたまらんと実父が迎えに来る。
東京にもどっておばさんのところで洋裁の内職をして
そのうちミシンで服をつくる工場で働くんだけど、
そこで知り合った、のちのだんな(加東大介)と独立して洋装店を開業。
しかし、だんなが働かなくなって、ミシンも持っていかれ、
いったん夫婦は別々にくらすことになるんだけど、
またお金をためてミシンを月賦で買い、
夫婦も元に戻って、前より立派な洋装店を開くんだけど、
やっぱりだんながだめになって、
…じつは自分も浜屋の主人と続いてたんだけど、
借りたお金を返しにいったら、死んじゃってて。
戻ってくれば、だんなが外に女をかこったりなんかして、
そこに乗り込んで、大暴れ。
とうとうだんなに愛想つかして、店の者(仲代達矢)を引き抜いて…
ってとこで終わりなんだけど、
これが面白かった。


高峰秀子、20代前半の役にしては落ち着きすぎだと思ったら、
30代の時の作品。
しかし、まゆの形とか、素な感じで、日本画にでてきそうな感じだった。
私は映画を見るよりも先に、エッセイは読んでました…。
別にこの映画がはじめてではないっす。


どっちの作品も、女性が精一杯やってるって感じがした。
生きてる感じがした。
それにくらべて自分はそうだ(そうくるか!)


そういや、どっちにも加東大介(やくざ/ヒゲ達磨)が出ていた。
この人、歌舞伎役者?元歌舞伎役者だ。津川雅彦は兄の子だってさ。ぶー。


森雅之、軽く東北なまりをだしてて、でもかっこいいな〜と思っていま調べてみたら、
有島武郎の長男だって!!ってことは里見紝はおじさんなわけで。


いやいや、系図は作らんよ。