『K-20 怪人二十面相・伝』(2008)

ネタばれ注意

アクションシーンがよかった。
泥棒の訓練で直線距離を駆け抜けていくとこ、
石造りの民家や石畳の路地をみて、中国?
とか思いつつ、「グリーンデスティニー」が連想され、
壁をよじ登っていくとことかも、
「ボーンアイデンティティー」を思い出した。
ボーンの大使館のシーンはあきらかにスタント別人やろって
ばればれだったけど、
金城武がぴょんぴょん建物を飛び移っていったり
ぴょーんと大きく跳んだり、小道具をつかってぐーんと引き上げられたり
ワイヤーアクションによくある、
体の動きが制御されずにながされちゃってるような、
不自然な動きがほとんどなくて、ほんと感心した。
最後の対決シーンも、その金城の小道具を利用して、
敵がビルから飛び降りるとことか、
動きのつながりが面白かった。



しかしですね、
これ、ラピュタカリオストロですか?っていいたくなるくらい
泥棒、お姫様、お姫様が持つ小物がポイント。
ってかそれをはめたら大きなものが動き出す。
ラピュタ=天空の城の破壊兵器 カリ=時計台?崩壊 怪人=秘密
金城はルパン三世です!
あと軍警?の制服はちょっと…拷問シーンとか不愉快ですな。
ああいうのを見ると、日本は戦争にまけてよかったと思っちゃいましたもんね。


そういや「華族」「義賊」のイントネーションてああでしたっけ?
金城武の口調も…ビミョーに不自然な日本語なのが意外だった。
中国語とかだったら全然わかんないけど。
松たか子梨園の娘ってことで、お嬢様なイメージがいまだにあったりするけど
私生活ではヘビースモーカーであるとか、どーでもいいんだけど
ビミョーにすれた感じが漂ってくる…ような気がする(笑)。



で、またいいとこにもどって、
国村隼と高島礼子と金城の三人のシーンはおもしろかったです。
国村が番台みたいなとこに座ってはんだ付けしてたり
高島のさぎっぷりには笑えた。
あと、今の時代を意識したようなせりふとかあった。
セットもすごい。安っぽさがない。


これは映画館で見たほうが面白いとおもいます。
日テレだけど、出てくる俳優さんとか音楽とか
フジテレビが連想されたのは皮肉。


シリーズ化されるんだろうか。
正月映画にちょうどいいんじゃないでしょうか。

http://www.k-20.jp/


そういや007、見に行かなきゃ。