『エルミタージュ幻想/RUSSIAN ARK/Russkiy kovcheg』(2002)


エルミタージュ幻想、リベンジしました。
目をパッチリあけて最初から最後まで見ました。
どうもユーロスペースではじめてみたときは、
開始15分くらいで寝てたみたいです。
ほとんど記憶にないもんな……



2000 Actors.
300 years of Russian History.
33 Rooms at the Hermitage Museum.
3 Live Orchestras.
1 Single Continuous Shot.


ってか”侯爵”は誰だ。
アストルフ・ド・キュスティーヌ。
パンフを買ってしまったんですが、
「セルゲイ・ドレイデン*黒服の異邦人フランス人外交官キュスティーヌ」とあります。
※絶対前にも買ってる。


ロシアについてアジア云々といったり、
ウィーン会議に外交官として出た話とか、
ニコライ1世の儀式に関する話とか、
wikiをみると映画で侯爵がぼそぼそいってたことが重なっている。


フランス人なのに”なんでロシア語で流暢にしゃべってるんだ?”と
自分の設定に突っ込みをいれる侯爵と
カメラ目線の「私」ってかソクーロフ監督?が会話しながら
エルミタージュの中を時間もいきつ戻りつして
歩き回る。


エルミタージュの建物はスクリーンで見ていながら、思わず見上げてしまうくらい
大きいな〜広いな〜という印象で、
ベルサイユよりもきれいにみえた。
これは行ってみたいぞ。


ニコライ1世の儀式のところでは、
いや全体的に軍服の人たちがあふれてるんですが、
美しいですね。
あ、パンツの横に線が入っている理由は儀式、
隊列組んで歩くときとかにやっぱりきれいだからですかね。
粗暴なロシアのイメージはありませんね。
紳士というか貴公子というか、そこまでいうといいすぎですが、
ロシアもヨーロッパだったのかって思っちゃいましたね。


ピョートル、エカテリーナ、ニコライ1世、ニコライ2世
ってのはさすがにわかるんですが、
ロシア文学なんかで時代背景がわかる人は
また違った印象だったり、想像力を呼び起こさせるような映像かもしれませんねぇ。
※いくら亀山郁夫がはやろうとも小説は苦手だ〜


あ、侯爵が歩き回るだけで、
何か話の筋があるってわけでもないから
見るほうがいろいろ想像をたくましくしないと、
おいてけぼりをくらうかもしれませんねえ。
なにやってんのかさっぱり、みたいな。
だから体調を整えて、精神的にも余裕がないと
しんどい映画かもしれません。
テレビでみるとか想像できません。
どっぷり世界にはまる、余韻を楽しむ映画だと思いました。


メイキングが見たいな〜と思ったら
ありましたね。


NHK
の文字がちらちらみえてましたが、
このカメラは…世界ふれあい街歩きのカメラじゃないですか!
90分、ノンストップ。こりゃ大変だ。
22人のアシスタントディレクターとかきこえてきましたが、
カメラがスムーズに通り過ぎるように調整するほうは大変ですね。
カット!ってのがないんだから。


これ日本だったらどこでできますかね。
姫路城とかどーですかね。
京都御所とかどーですかね。
のっぽさんを先導役にして。