福岡大阪京都三都物語「大いなる沈黙へ/Die große Stille」(2005)


※書いてるのは8日です


京都のバルテュス展が7日まで
みたいと思ってた「大いなる沈黙へ」が
福岡天神のKBCシネマで6日に公開&トークショーがある
ってことで方向は正反対だけど進路だと問題なし!
LCCへの興味もあって、3日悩んでいくことにした。


★予定(は未定)
●土曜日
高速バスで福岡
KBCシネマ、本屋、サンタ・マリア・ノヴェッラ東急ハンズ
ジェットスターで福岡⇒大阪
大阪で一泊@新今宮
●日曜
バルテュス展、三月書房、スマート珈琲


さて初日、曇り空。
高速バスは天神(ロフト前)でとまるのだが、
KBCシネマは天神の端にある。
高速バスからみると開場前なのに行列になっててひく。
※先に上映する映画のお客さんもいたと思われ
ロフト前でおりて100円バスにのって映画館へ。
整理券をもらってほっと一息。

※これは私が並んだ頃。
結局、席は立ち見はなかったとおもうけど補助席が出て満席だったと思います。
なんせ3時間近いので立ち見は無理だと思います。
私はそんなにながいとは行って知ったクチなんですが。


映画は途中、目をつぶったりもしましたがw
なんとか最後までみることができました。
パンフレットにさい録があるからとけっこう流してみてたんですが、
今回ないです!ご注意ください!
ich bin der ich bin


で、のっけから粒子のあらい映像がでてきて、
よくみると雪がふってる情景なんですが、
「?!」って感じになります。
全部これだったらひさんーと思ってたら
クリアな映像になってほっとするんですが、
この粒子の荒い映像は繰り返しでてきます。
私にはこれが監督の自意識に思えてうざくてしょうがない。
必要ないと思うんですが!


映画の公式サイト
http://www.ooinaru-chinmoku.jp/


ま、もくもくと修道士の日常を追うわけですが、
解説もないから誰がなにやってんのか、
これは倒れてるのか祈りの姿かわかりません。
だからトークショーってのがありがたかったです。
日本語訳とか修道士の服の色とか、修道会の違いとかでました。


トークショーの司会の人が西南学院大学の先生で
講師は龍谷大学久松英二先生
久松先生はウィーンの修道院で修道生活を体験されたそうですが、
めっちゃ饒舌です。
会場で四時から西南でまた話がありますんでと紹介があったので、
行ってみることにした。
http://www.seinan-gu.ac.jp/news/3848.html


そのまえにジュンク堂による。サイゼリアで昼食べて
本棚をがーっとめぐるけどあんまり時間ないから。
やぱり歴史系になるんだよねー。

ダウントンアビーの影響かそれ系の本がほかにもありました。
日本史のとこはあまりみてない。
美術棚は雑誌のバックナンバーあんまりなかった。


それからとなりのビルのサンタ・マリア・ノヴェッラへ。
たくさんムエットをいただく。
なんといっぽんいっぽんを包装してくださり感激。
なにもかも高いのでなんにもかえなかった〜。
でも香りはネットできけないからな。
どうもありがとうございました。
勉強になりました。
ここには香水はないんだけど、
自分で香水そろそろつくるかと思いました。
香りって楽しいねえ。


で、あわてて地下にもぐって地下鉄にのろうと思ったら…。
ジュンク堂で西南の場所を調べた。
福岡の地下鉄が2本あったって知らなかった〜。
「西新」とかいて「にしじん」と読む駅の近くに
西南学院大があります。学生食堂がレンガの壁です。
そういやいとこが卒業生です。
私ははじめていきました。

サザエさん通り

いってみると、ゼミみたいな感じで
先生を学生さんが囲んでいた!
あちゃーと思いながら中に入ってきく。


私はそもそも小学生の時にみたNHK永平寺のドキュメンタリーみて
わたしこれやりたい、と思ったクチです。
また久松先生の専門分野である東方正教にはアトス山があります。
これも私はNHKでみてます。
男だったらぜったいいってるわ(その前に永平寺にいってるか)
http://cojicoviaggio.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-96a2.html
※このブログの人すごいですね


久松先生の本 
2冊市立図書館で発見。
大学図書館、「聖なるもの」貸し出し中だ!すげー。誰だ。


いやーいって良かったです。
私のわかるところしかひっかかりませんでしたが、
アトスの話もでたし、
三木清とか弓道の話(ヘリゲル)とか
最近のマイブームでひたすら修道院の本読んでたの。
あー、いまちょっときいてみたいな。
なんで宗教では仏教でもキリスト教でも
いっつも女はだめなのか。
女子修道院でもこれだけ禁欲的なものはあるのか。
そもそも女子の禁欲ってったらなんだろうなーw。
私だって山にこもりたいw
竹林の七賢もそうだけど、なんで隠遁者は男ばっかなんだ。
女はどこにいくんだ!


特に興味深かったのは神秘体験の話です。
久松先生は神秘体験ないそうです。私もそうです。
だからどっちかっていうと先生が紹介された松田真理子さんの
統合失調症とヌミノーゼという論文を読みたいな・・・


あ、CiNiiで書評をみつけた
http://ci.nii.ac.jp/naid/110006478553

わー直球のタイトルですね。
わー私の住む県の図書館にはないわ。貸借だわw
雑誌は・・・教育心理学の図書室だわ。複写依頼だわw
もーウェブでみれるようにしてー。


異常というか病的妄想と神秘体験は別物であり、
師のもとで修行するようにという注意書きがあるそうです。
個人的なあれですが、
ジャンヌ・ダルクの啓示じゃないけど、
何かがみえたとか、見えるとかいうのも、
それ経験したことない人にはわからないから、
それを正しいのか、ほんとかうそかってのは
わかりませんよね。
でも師はわかるんです…かね。
院生さんの話で、禅でも間違えると「魔境」という話があるそうです。
しらなかったー。
一人でやってるのじゃだめだってのがいいですよね。


話を聞いて以下自分の理解ですが、
活動修道会と観想修道会ってのがあって、
イエズス会とか病院やってるようなとこは活動。
映画のカルトジオ会は観想。
http://www.pauline.or.jp/vocation/question_01.php
観想修道会の中でも隠修制と共修制があって、
http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?isbn=9784876987818
よくきくシトー会は共修制。⇒『神々と男たち』3年前みてますね。
隠修制を共同でやってるのがカルトジオ会。
私のメモ
「1084年 ブルーノ グランドシャルトルーズ 中心は一人である」

その実際の修道生活は、隠者が山奥でソロ活動をする東方の伝統と、西方の修道院でみられる集団生活の、言うならハイブリッドである
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%88%E3%82%B8%E3%82%AA%E4%BC%9A


おおーーー
入れて〜


なんちゅうか宗教はうさんくさいなーと思っていましたが、
社会学民俗学、人類学、心理学、哲学というか、
改めて人間をしる学問なんだなーと。
学問という言葉に結びつけてしまうのがある意味私の痛いところではありますが、
宗教というものに対する抵抗が若干薄れました。


そのあと素敵な出会いもあり、福岡をあとに大阪に向かうはずが、
ひと波乱ありました。


ジェットスター40分遅れ…結果1時間遅れで出発。
お宿のチェックインは2330までなんですけど…間に合いません。
お宿に事情を電話しといて
関空ダッシュして南海電鉄準特急?にのれて、
また電話したらあけて待っててくださいました。
ほんとありがとうございました〜。


新今宮ってとこなんですが、
ネットで検索すると「治安」とかでてくるし、
どんなとこかと思ったら、
駅の階段降りてすぐにパトカーですよ。
コンビニに入るとなぜかおしっこくさい!
ホテルにダッシュする途中でホームレスが点々と横になってる!
風呂入って外階段の踊り場にたつと
またパトカー&救急車ですよ。
でも雰囲気はパリですよwwwww
道にホームレス寝てたり世界標準ですよ。
チェックアウトの時も外国人の家族連れで玄関あふれてたし(狭いから)


しかしジェットスター、ネットで予約する時も面倒です。
安いから面倒なのか安いのになんで面倒なんだと。
VISAカード使う人は手数料盛るとか。
定時に出発できないから料金安いんですかね。
いろいろ削るから安いってんじゃないんですかね。
勉強になりました。
海外でLCCみると空港の関係でびみょーみたいなんはきいてましたが
こういうの、面倒だなーと。
私は日本人でした。


それから二日間を通じてですが
そろそろ携帯の限界を感じましたw