公開が楽しみな2015年カンヌ受賞作


朝日新聞カンヌ映画祭のことがのってて
みたいなという映画ばかりだったのでメモ。
カンヌ映画祭を検索したら、日本語ページがあってびっくり。
ま、配給のためのプロモサイトですね。
→カンヌコンペ結果一覧

パルムドール「DHEEPAN/ディーパン」


Dheepanはタミルのイーラム解放の虎の兵士です。
スリランカの内戦が終息に向かい、敗戦が確実となって、Dheepanは逃げることを決めます。ヨーロッパへの亡命がより簡単になるだろうと見知らぬ女性と幼い少女を連れて。
パリに到着したこの“家族”は受け入れ先を転々と変えながら、細々と暮らします。そして彼はついにパリの郊外で建物の管理人の職を得ます。
Dheepanは新しい生活を築き、偽りの妻と娘のために真の家族を作りたいと考えます。
しかし間もなく、彼らの暮らす集合住宅での日常的な暴力が、まだ戦争から癒えていない彼の傷を開かせることになります。
兵士Dheepanは、本当の家族を作りたいと願う彼の希望を守るため、戦士としての本能を再び燃え上がらせることになります。

これはみたい。スリランカとパリっていう組み合わせが新鮮、単純に。
フランスの郊外、焼き討ちみたいなの一時期ニュースになってたけど
最近どうなんでしょう。
フランスの田舎にいくと、パリほどいろんな人種はいません。
とはいえアフリカ系とかベトナム系かなって人はいましたが。
白人だらけのレストランにわれわれ日本人が突入していくと
じろじろ見られます。食堂はどうでもなかったけど。
自転車旅行だったので日焼けのせいか。


フランスは亡命の人が多いっすよね。
ってか難民受け入れか。
このへん詳しくないけど。
アジアつながりでまっさきに思い浮かぶのは洪世和。


地中海をわたるボートピープル
去年映画見たけど途中でねてた。「海と大陸
アフリカねえ。
この大陸はどうなってるんでしょうかねえ。
中世アフリカ史ってあるのかなあ。あるはずです。いまも人住んでるから!
アフリカの史学科って何やってるんだろう。


グランプリ「SAUL FIA (SON OF SAUL)/サウルの息子

1944年10月。アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所
Saul Ausländer は、ユダヤ人収容者グループ「ゾンダーコマンド(特別労務班員)」の一員です。彼らはほかのユダヤ人とは隔離され、ナチス党員によるユダヤ人殺戮を補助する役目を与えられています。
彼は焼却炉で働いている時、自分の息子だと思われる死体を発見します。
「ゾンダーコマンド(特別労務班員)」が蜂起を企む一方、彼は大それた計画を実行しようとします。子供の体を炎から守り、子供に真の墓を与えようとするのです。

去年は映画のハンナ・アーレントをみたり、
普通の人でも仕事といわれりゃ虐殺もやっちゃいますよ、
みたいな、思考停止といえばそれまでだけど
これみんなそういう部分あるんじゃないの?
私はありますよ、って反省させられた、
そういうこわさを感じたアイヒマン裁判の本を読んだりしたけど
とぎれませんね〜。


戦後70年たってもナチス云々ネタはつきませんが、
日本の敗戦後はまあ、
こういう思考する日本国民じゃなかった悲劇ってとこもあるかもしれないけど
加害者側からは作りにくいわなあ。
ハリウッドで第二次世界大戦関係の映画の作られ方をみてれば、
そのなかのドイツのかかれかたをみれば、
中国や韓国が作る映画で日本がどうかかれるか、
これ考えなくてもわかる。
史実があーだーこーだは通じない世界になる。
それにいちいち目くじら立てる必要はない。
んでもっていうべき立場にもいない!
あ、その史実も書く人の立ち位置によって”解釈”はかわっていくから
近い時代だと、いや遠い時代になっても難しい・・・?
だからおもしろいんだけどね歴史は!
ひまになったら絶対文学部に潜り込むもんね!
歴史の見方を知りたい。


そういやこれ私も読んでふいたんですが→朝日新聞5月20日
ってか安倍首相のなんちゃら宣言を読む読まないはどうでもいいけど
岸の感覚ってどうだったのか知りたいですね。
どうしても岸が東大出てエリートみたいなところばかりふれられて
それに引きかえ孫はみたいになってるけどそこじゃないわけで。
ついでにいうと晋三氏が仮に岸の息子の息子だったらこうなるかってとこなんすよ。
岸の娘の子ってのが掛け算になっておかしなことになってる印象。
話がずれました。
で、安陪家の墓はへんなところにあるんですけど
カーブミラーに案内札が付いてますよ。
墓までいったことないけど。
ドローンで空撮するにはもってこいのシチュエーションかもしれん。
安陪を選出する選挙区の責任は重いwww


ちらっと漱石がいきてたら戦争をどうみるかなとは思ったことがある。
「滅びるね」の人だから。
1916年に49歳でなくなっている。
ぶっちゃけ敗戦後までいきててもおかしくないわけで。
79歳ね。
早くに死に過ぎた。
そういうイメージは全然ないけど40代だったんだね。


★男優賞 「 LA LOI DU MARCHÉ (THE MEASURE OF A MAN)/マーケットの法則」

バンサン・ランドン
ビンセントのフランス語読みがバンサンっていま気付いたwww

解説
51歳、20ヶ月におよぶ失業生活の後、ティエリーは新しい仕事を始めます。そこで彼はすぐに精神的なジレンマに直面することになり・・・。失業を避けるには、何でも受け入れなければならないのでしょうか?

★女優賞 「MON ROI/私の王様」

解説
Tトニーは、スキーで転落し大きな怪我を負った後、センターでリハビリを受けることになります。
医療スタッフや鎮痛剤に頼らなければならない彼女は、時間をかけてジョルジオとの辛い思い出を回想していきます。
なぜふたりは愛し合ったのか?彼女が愛した男とは本当は誰だったのか?
なぜ彼女は、このような重苦しくも破壊的な愛に服従したのか?
トニーはこれから人生を再構築していかなければなりません。身体のリハビリを通じて彼女は最後には自らを解放することができるでしょうか。

★審査員賞「THE LOBSTER/ロブスター」
解説
近い未来…。独り者はすべて逮捕され、ホテルに移送され、45日で伴侶を見つけなければなりません。この期限を過ぎると自分の好きな動物に変えられてしまいます。この運命から逃れるため、ある男が逃亡し、森の中のあるレジスタンスグループ−ソリテール(孤独者)−の一員となります。

ある意味ガタカみたいですね。
でもなんでこんな面倒なことを。



記事から
「コンペ参加の19本を俯瞰してみれば、決して社会派が突出していたわけではない。むしろ人生の機微を省察した映画の方が主流だった。しかし、審査員長のコーエン兄弟監督ら審査員は、個人の内面より社会の現状をえぐる作品をこのんで選んだ。」
パオロソレンティーノ「YOUTH」
ジャ・ジャンクー「山河故人」