「神々のたそがれ/Trudno byt bogom」 (2013)


いやーめずらしく、ちょっと途中で居眠りしたくらいなんですがw
ほぼ意識はクリアでした。
んでもってはじめて翻訳の人に同情しました。
1回見ておわりにはならなかったはずですから。
こんなに汚い映画、はじめてみました。



邦題とチラシが作り上げたイメージにつられてきてみたらびっくり。
このあいだみた「ラブバトル」もチラシだとチャタレイ夫人か?みたいな
勘違いした客層でなんかいつもと会場の雰囲気がちがったんですが、
いい意味で裏切られて、私はチャップリンの孫見たさにいっただけですが、
はじまりの音楽がすべてでしたw
また感想は別に書きますが。



で、神様。画面に人がよってきて手を出したり、
ってか唾とかたんとかはきまくってるし、
上からいろいろぶら下がってえらいこっちゃで
とうぜん床も汚物まみれで水浸しで
もう感染症万歳みたいな。


そう泥まみれどころじゃなくて汚物まみれなんです。
これセットを用意した美術の人には頭が下がります。
あとカメラの人にも。
そして役者さんにも。


いまNHKの子供向け動物番組「ダーウィンが来た」をみてますが、
動物の世界だってここまで汚くないです。
この映画を見てたらモンティパイソンとかグラディエーターの冒頭部を思い出しました。
ほんとにあんな泥まみれの中で生活できたんかなー。
いや、パリは汚物を道路にまいてたくらいだから
いわんや〜をやの世界と解釈してよろしいのでしょうか。
ローマ人はテルマエロマエだけど、
ゲルマン人には風呂のイメージないもんな。
ってSFなんだったこの映画は。


ピエロというか道化というか
いわゆる身体障害者とか小人症とか
そういう風貌の人がたくさんでてきてて、
今日、障害の子をもつともだちとたまたまあって立ち話してたんですが、
普段、図書館に来てる人で、そういう人はいないとか、
障害者がみえないよねって話をしたばかりだったから、
中世は出歩いてただろうなと考えると(小さいころからしってりゃみんな受け入れるよね)
中世ヨーロッパにおける道化の存在

こういうふうに空気読まずに人につきまとってたりしてなと
ちらっと思いました。
このあいだ施設で職員が授産施設で暴行働いて逮捕?されてたけど、
あの映像をみてともだちははっとしたそうです。
はたからみたら自分もそうみえてたかもしれないって。
ってことで映画で見るといらっとしますよ。
イギリス映画によくある、
きーきーわけのかかんないこといって話を悪化させる自己中のバカ女(キャラクター上ね)並みの
イライラキャラになってます。
子供ってかガキも大人顔負けの存在感です。
こどもっちゅう概念も中世はいまと違ったはず。
日本と西欧も違うはず。



先週から上映してたんでパンフは売り切れてました。
ってか解説本がなんとかいてあるのかみてみたい。
最初にナレーションでどっかの星に学者がおくられた。
800年おくれててルネサンスとかはない、みたいなのいがい
説明ないので、公式サイトにはなんか話としてまとまってるようによめますが、
意味不明っす。寝てたところでなんかあったのかな。


どういうふうに話をおとすのかなってとこだけ目標にみてました。
場面が暗くなるたびにおわった?とおもったら
まだ続いて、ほんとすげー映画だよと思いました。
これ子供つれてっちゃだめですよ。
最後は死体がごろごろ。普通の死体じゃないしw


で、神様は「地球には帰らんぞ」というて
私は初めてこのひとが送られてきたひとなんかなということに気付きました。
のこって何をするのかなと。
無法地帯って、人々のたがが外れると、こうなるんでしょうか。
秩序ってなんだろ。社会生活ってなんだろ。
アフリカの虐殺、ルワンダの話を思い出した。


原作の小説を読みたいなと思いました。
ロシア恐るべし!


公式サイト
http://www.ivc-tokyo.co.jp/kamigami/


人間とはこんなものである
http://www.france10.tv/social/4944/