あがた森魚×田中泯@テント


中原中也の生誕100年関連のイベント@山口を見に行った。
あとからきくと親は知っていたが、あがた森魚さんのことは実はよくしらなかった。
田中泯さんの方は「たそがれ清兵衛」で。
あの、生きているのか死んでいるのかわかんない、
「たそがれぇ〜」と切りかかってくる恐ろしい役の人だ。


あと、現代舞踊ってのがどっかひっかかっていたので、
生でみていたいなあというのもあった。
大野一雄とか土方巽とか写真でしか知らない。
ほんと名前でしか知らない。


で、最初はサーカスではじまった。
ゆやーんゆよーんという悠長なものではなく、
女の子がロープでくるくるまわったり、
ジャグリングとかブランコとか力技なやつとか
ひたすら手をたたいていた。


そのあとスナフキンみたいな雰囲気のあがたさんが登場。
北海道の小学校がどーのこーので
サトウケイコ先生の手を噛んだとかで何曲かうたわれた。
ギター一本の弾き語りを私ははじめて間近でみたのだが
アンプにつないであるんだけど大きくなったり小さくなったり
こんなに音がじゃんじゃかでるのかと感心した。
久々にウクレレを出してみようかという気になった(笑)。


田中さんは黒い帽子に黒いジャケットに
サイドにラインの入った黒いパンツにはだしで現れた。
「たそがれぇー」とか吹き出しが見えてきそうな
なんというかみてる私の体にも力が入ってしまった。


最初はあがたさんのたたずまいと田中さんの踊りが
ギャップあるなーとか思ってたんだけど、
途中からぜんぜん気にならなくなった。
また1曲が長い。


曲が終わってあがたさんがギターからピアノに移るときも
田中さんは舞台でゆっくり動いている。
途中なんて汗がポタポタ雨のように落ちていてびっくりした。
黒い服の下にはエンジのタンクトップ。
どんどん脱いでいって…
「水晶になりたい」ではタンクトップと黒のスパッツ
最後は真っ赤な着物で踊る。


……


ところで最初はサーカスのテントだから
舞台は円形になってるんだろうと思ってたんだけど、
長方形のテントの奥に舞台があった。
田中さんは下に降りたりされたが、砂利だった。
※カーペットがしかれていたけどなんだかなーと。
あとグランドピアノの場所が…譜面で田中さん見えないし。
あがたさん、途中で譜面をけり倒してくれましたしね(?)
もうちょい左によせて、踊るスペースを空けてくれてもよかったのではないかと。



ってか芝生の広場があんのになんでその上にテントを置かないのかと。
サーカスってこういうもんじゃないのかと?→写真@広島 木下大サーカス
芝生じゃなくて土か?…

文化振興より「芝生が傷む」 '07/4/28

 山口市出身の現代詩人中原中也の生誕百年祭のメーンイベント「サーカス小屋でコンサート」の特設テントが、山口市の市中央公園を閉め出され、そばの民有地に設営されることになった。市が「芝生が傷む」として許可しなかったためで、実行委員会のメンバーらは「文化振興の拠点と位置づける公園なのに」と残念がっている。想定外の対応に実行委はあわてて代替地探し。公園に隣接する民有地を無償で借りた。

【写真説明】広大な芝生広場の奥で準備が進む、中也生誕百年祭のサーカステント

中国新聞


「閉め出され」( ̄▽ ̄;)



しかしですね、
ああいうのをみると自分も動きたくなりますね。
歯を磨いているときに両手を挙げてゆらゆらしてみた。
だーっと走ったり。転がったり。仰向けになったり。
自由に踊っていいよとかいわれたら逆にワンパターンな動きしか出てこないかもしれないな。
ってかそれはいわゆる踊りなのか?
あと観客でいるのが馬鹿らしい気がした。
舞台と客席で一応分けられてはいるものの、なんだかなと。
対楽器ならともかく、舞台上の、テントの中の田中泯さんってのは
なんか窮屈そうだった。
舞台に傾斜がついてたら面白かったか。
そうするとあがたさんが大変か。
下が芝生だったら…
ねっころがってみれたのに(意味が違うか)


……


バレエと違って自分にもできそうじゃんとかおもうけど
ピカソの絵をみてかけそうじゃん!というようなものか?
※この言い方はいろいろ解釈ができそうだが(笑)
とにかく見てる人に「?!」と思わせる、すーっと入っていかないのだけは確か。
1回見ただけだからなんともいえないけど。


ウミヒコヤマヒコマイヒコ 2007/6/2@渋谷旧ユーロスペースシアターN渋谷で
→画ニメ「赤色エレジー」2007/6/23-7/6@渋谷アップリンクXでレイトショー
渋谷か〜渋谷ね〜