「描く人、安彦良和」回顧展にいってきた@益田グラントワ

振り返ってみれば、芸術の秋が集中した2日間でした!有意義な2日間!


予約本をとりにいったとなりの市の図書館の
ふだんは階段を登るので見もしないエレベーターになぜか顔が向いて
ポスターに目が留まる。9月20日…今日じゃんと。
朝から前倒しで動いていたので、
午後イチで映画「無名」をみて、
夕ご飯の支度をした後で、
ひとり小林愛実さんのピアノリサイタルへ。
コロナ後初のクラシック生演奏をききにいったのだが、
曲の終わり、余韻と無音のはざまといっていいのか
そこを丁寧にやっておられるのが私には印象的でした。
ぶっちゃけ前半はこれシューマン?後半はこれショパン?くらいしかわかりませんでしたw

 

帰りの車の中で、安彦良和展てもうすぐはじまるよねと思い出して調べたら
次の日で、関連イベントもあるので早起きして益田にいくことにした。

益田は18きっぷの旅で1回おりたことがあって、
路線図では2つの路線がはいるのに駅がえらい小さいのが意外だった記憶がある。
その時はいかなかったメイン通りは、美術館のある通りでもあり、
電線もなく整備されていて明るい印象。街灯には展覧会の旗がついています。

岩見美術館ははじめていきましたが、
壁にも石州瓦がつかわれていて、中庭の水、中庭をぐるっと廊下でつながる施設、
広々とした空間、なんか日曜美術館でみたような(内藤廣さん、2023年やってた!
とてもきれいな美術館でしたね。

グラントワ 安彦良和

グラントワ中庭

駐車場も混雑してなくて敷地内に駐車、
当日、トークショー付きの映画があることは知っていたので
会場でチケットがかえるのかと思いきや、
セブンで発券する必要があるとしらされのけぞる。
朝イチできたのに、入場に足踏みしてしまった。

※私のスマホのクローム、チケットを買うために会員登録するも
 ID・PW自動入力に半角がはいってログインエラーを繰り返す(怒)

 

で、入るとすぐに安彦さんが使っていた机が展示されていた。
また学生時代のノートや大学生の時にかいた漫画など
手塚治虫の影響がつよい絵柄だったが、とにかくきれい。
さいころどれだけ絵をかいていたんだろう。
動物の絵もオオカミの絵とかあったけど
自然の中で普段から馬やヤギがいたとかいうレベルじゃない。
美大にいった西原理恵子がハチャメチャな絵で、
美大にいってない安彦良和の絵がめちゃきれいなのはどういうこと?


アニメの原画でもそうで、迷いがない線というか連続した動きが見えるようで
ほんとうにきれいです。ガンダムでセイラが男と拳銃の取り合いになるところは
原画とアニメを比べて見られます。
原画がこれだけきれいなのにアニメになると繊細さがきえちゃうので
安彦さんは結果漫画に専念されますがそれが正解だと思いました。
私はガンダムはみてなくて、アリオンをみてから、漫画の方にはまったクチです。
ナムジはリアルタイムでおっかけていたので
安彦さんがガンダムのコミック化をするときいたときは、
古事記はどうなるの?!余計なことをするなと思いましたw

安彦さんの絵柄はアリオンの時のシャープさ、淡白さは
ヴィナス戦記の頃から消えて登場人物の顔はヴイナス戦記もナムジも
ぶっちゃけみんな同じに見えます。動きや話の展開も微妙に似通っています。
いつも女が置いて行かれるw
ということで、もう漫画は買っていませんw

で、ククルスドアンの方は最近のアニメをみないからわからないけど
やたら声優の声がでかく、
また登場人物の女性が「はっ」「あっ」とかいいながら、
両手を顔の周りに引く動き、息をのむ場面が多くてなんだか辟易しました。
ぶっちゃけ本編の方がまだましです(帰ってからネットフリックスでみた)。
子供が多すぎで、宮崎アニメかと思いました。
ただ安彦さんの裏話でこの15話は最初から捨て子だったそうです。
みてられないつくりだったとか。
よくそれを映画化しようと思いましたよね。
とはいえ、トークショーで山根さんもいわれてましたが、
安彦さんたちは、生活のための仕事としてやっていたと。
参考にするアニメなんてないなか…映画がライバルか?
…日本のアニメを作り上げていった世代です。
ハングリーだったと思うし、でもうらやましい世代ともいえる。


安彦さんのかく男性キャラはかっこいいですw
宮崎駿が子供むけ映画に終始したのはここの差じゃないですかね。
宮崎駿はかけないでしょう。男の子まで。
ルパンはモンキーパンチのキャラクターです。
ナウシカの漫画をはじめてみたときは、絵が雑って思いました。
それで漫画の世界観は損なわれることはないですけどね。
安彦さんと逆。
あと女性の漫画家さんで今でも現役人はいますが、
絵柄が劣化したりする人はいるけど、安彦さんはそれがないです。

失礼ながら安彦さんはお腹が出てて節制してる風にはみえないけど、
好きなことに取り組んでいる人は長生きするのかな…
手塚治虫ではなく、水木さんみたいに長生きしてほしいと思います。


小ホールのトイレは男子トイレに行列ができてて、
ミュージアムショップは大人買いする人であふれてました。
40~60代の男性がたくさんきていました。
まあ、1日かかると思っていいと思います。
18時まであいてます。入口付近に参考図書もおいてあります。
小さい子連れで行こうと思わない方がいいですw

 

描く人、安彦良和 

安彦良和

あ、となりの益田市立図書館も建物がいい感じに見えました。

 

www.grandtoit.jp