世の中に…2首

この間、俵万智のエッセイをよんでいたら、

「世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」
在原業平の歌がでてきたんだけど、
私の解釈はなんとなく書いてあることと違う(笑)
ってのはどうでもよくて、庭の桜は先々週くらいから咲き始めた。
春だな〜。


人によるだろうけど、私は年をとるにつれて、
毎年の桜を楽しみにするようになった。
温暖化のせいで季節の境が曖昧な感じやけど、
桜をあっちこっち見に行く。
昔は、昼休みに千鳥ヶ淵でボートこいでたり、並木をぞろぞろあるいたり、
靖国神社で花見したり、神楽坂のへんの外堀通りをあるいたり、
そりゃーうろうろしてました。


死ぬまでに吉野の桜をみたいものだ!
ま、わざわざ遠くにいかなくったって、近所に桜はありまさーねー。


で、もうひとつ、「世の中」ではじまる歌で強烈におぼえているのが、
朝日新聞大岡信の折々の歌にあった
「世の中にあらましかばと思ふ人なきが多くもなりにけるかな」
これは中学生の時に切り抜いたからおぼえている。
どっちの歌もそのとおりって感じだったから。


昨日は休みだったんで、あれこれ用事をすませて図書館にいったんだけど、
漫画の棚をうろうろ。
諸星大二郎、絵がどんどん退化してるじゃねーか。
ま、竹宮恵子とか聖徳太子の漫画書いた人とか…山岸涼子か、
現役のころをよく知らないからあれなんですが、その世代の人たちの最近の漫画絵の線が、
きーーきーーきーーって感じのその硬さに驚いた。


横山光輝って織田信長とか漫画にしてたのかー。
この人の絵はムラがないよなー。もういないんだよなー。
惜しい人を亡くしたよなー。中国の歴史漫画、もっとよみたかったなー。
まさに”世の中にあらましかばと思ふ人なきが多くもなりにけるかな”の1人


で、高野文子って名前は知ってたけど、漫画は読んだことなくて、

るきさん

るきさん

まあ、この線のなめらかさ、軽やかさはなんなんだ!20年前の漫画だなんて!
ま、自分がそれに近いとしになったってことか?
ってか、るきさん…私かと思った(笑)
ユリイカで特集があったらしい。大学図書館でみてこよ(笑)
ユリイカ2002年7月号 特集=高野文子

ユリイカ2002年7月号 特集=高野文子


最近読んで、面白かった本。

こどもニュースのお父さんだった池上さん、たくさん本をだしてるんですねー。
読もう。非常に読みやすかった(笑)毎週朝日のコラム、読んでます。
だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ

だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ

発明マニア

発明マニア

↑この人も”世の中にあらましかばと思ふ人なきが多くもなりにけるかな”の1人
私のパリ 私のフランス

私のパリ 私のフランス

↑これぞ大人の女性