大学図書館の未来は?


コピーとりながら
となりの係で同じ非常勤仲間と立ち話。
なんで文系の電子ジャーナルは少ないのか云々。
※経済学部の洋雑誌も来年度から相当数が電子ジャーナルにかわるそうですが。


そもそも電子ジャーナル自体を知ったのは大学図書館で働きだしてからです。


青空文庫とか小説やマンガを携帯端末で読めるようにするとか
そういうのは知ってたけど、
世界はずっと激しく跳躍していたというか(笑)


でも「電子ジャーナル」って
あまり世間に浸透している言葉じゃないような。
いわれて、あぁとイメージがわく人はいるかもしれないけど。


と思ったら

電子ジャーナル の検索結果のうち 日本語のページ 約 1,630,000 
電子ブック の検索結果のうち 日本語のページ 約 578,000 
(グーグル調べ)


知らないのは私だけか(笑)
でも面白いのが「電子ジャーナル」の横に出る広告が2つ。

公式通販サイト
人気セレクトショップ"ジャーナル
スタンダード"公式通販サイト
zozo.jp/

電子ジャーナル
1500円以上国内配送無料。代引OK
5000円以上購入は最大500円還元!
Amazon.co.jp


トップはジャーナル違いですから!!
しかしアマゾン、抜け目ないな!


一方「電子ブック」の方は広告は10個以上あって
電子チラシ作成とかあるけど、キーワードにそったものだった。


ってことで、
やっぱりまだまだ内輪なキーワードなんじゃないかな。
はてなキーワードにもないし。


そういや隣の職員さんがリポジトリの資料を必死でつくっていたんだけど、
紀要がネットで落とせるようになったら
まずうちの場合は書庫がワンフロアあくな〜と思った。
自然系の洋雑誌も電子ジャーナルで読めるようになればワンフロアあくな。
ただ電子ジャーナルはお金の問題があるから
いま紙で持ってるもののBNまでは買わないかもな。
でもいまだにダンボールの中で出番を待っているものがいるから
焼け石に水かもな。
図書なんか、お金がなくてあまり新しい本が入ってこないから
ますます古い本ばかり・・・という印象は強くなるかもな。


利用者は図書館をスルーして資料に直接アクセスできるようになると
図書館の存在意義っていったいって感じ。
貴重書とかコレクションをまもるような?
※それさえもネットで公開してるとこがすくなくないけど


で、機関リポジトリ
日本人研究者によるオープンアクセス・機関リポジトリ関連資料にあった
土屋俊「なぜ大学は機関リポジトリをもたなければならないか(北海道大学附属図書館講演会 2005年2月1日)
を読むと図書館が機関リポジトリを運営しなければならない理由として
「ほかに図書館がすることがなくなるから」
国内の機関リポジトリ一覧


直球じゃねーか。


※いや北大はアイコンとかマスコットとか名前はハスカップとか親しみやすい雰囲気じゃん。
紀要に日の目を見せようとがんばってる感じはする。


図書館は電子版大学出版会みたいなもんになんのか?
東大出版会のサイトをのぞくと
「大学に於ける研究とその成果の発表を助成するとともに,広く一般書,学術書の刊行により学問の普及,学術の振興を図る」(設立趣意書)


これって機関リポジトリと同じじゃないですかね。
大学の学術情報の発信なわけで。
大学図書館がやんのか出版会がやんのかの違いで。


???????


探してみると出版会とか出版局とかけっこうあるじゃないですか。
東海大学とか電子書籍とかやってまっせ?
慶応はアマゾンチックなつくりだぞ。
ヤフーカテゴリ大学出版局


ちょっと混乱しておりますが、
機関リポジトリって何を集めんだっけ?
紀要とかちらしとか?


大学図書館じゃなくて
出版会とか出版局がひっくるめてやってくれたほうが
早いんじゃないの?
紀要はおたがいに寄贈することでなりたってるっぽいけど、
まー図書館と出版会じゃ色合いが違うのかもしれないけれど、
このさいまとめりゃいいじゃん。
図書館はインプット、出版会はアウトプット・・・
完全なボランティア仕事だけど。


・・・・・・


「図書館」という言葉にひきずられてややこしいことになってませんかね。
九州大学出版会みたいに九州地区の大学が加盟してる組織で窓口が図書館のところもあるにはある。