大学図書館と先生の関係


お盆あけから
ILLの受付の数も徐々に増えてきたのだが、
館内をうろちょろしていらっしゃる先生の数もなんとなく増えた印象。


何年いらっしゃるのかわからないが
雑誌が見つからないとカウンターにこられる方もちらほら。
まー無理もないか。
閲覧室にあったり書庫にあったり。
その書庫の自然系雑誌のフロアも探し方にコツがいるし。
※たとえばタイトルが「A」ではじまる雑誌を探そうとすると
「A」の棚とその手前の床の上と壁の棚の3ヶ所みないといけないのだ(笑)。
新館にも一部移されていたりするし・・・


でもあくまでそれは”こちらの事情”ってやつで
先生にはまったく責任のない話。
デカデカと「○○はこちら」
と天井からぶら下がった看板も意外と目に入らない。
ダーっと目で追うのは棚の表示と本の背表紙だけだし。
でも床に立てる看板は通路をふさいじゃうので無理だろうし、
棚にも移動先をかいた本立てみたいな目印あるんだけどスルー。


なんつーか本当はこういう部分で考えさせちゃだめなんだよね。
ネットのナビと同じで。
結局、先生&職員、お互いに余計な用事を増やすだけだし。


そのあと、一般の方から電話で複写の依頼のついでに
学部の先生の個人情報について質問があった。


個人情報といっても
現物があればこたえられそうな内容なのだが
著作が1冊も図書館になく
※寄贈図書の棚はあるのだが先生の本は研究室所蔵。
ちなみに県内の公立図書館で所蔵しているところもなし(T0T)
大学が学外に公開しているDBにもなく※ちなみに顔写真がリンク切れ(T0T)
学部HPの研究室紹介はあるけど先生自身の紹介はなく、
外部の一般の研究者のDBにも先生の名前はヒットせず。


係長が休みだったので課長に相談すると
大学HPから、”誰が気づきますかね、こんなページ”ってとこを経由して
先生方の研究活動・報告が見られるページを教えられた。
※なんで学部からリンクしないんだよ!!


でも結局そこにも載ってなかったので
”直接学部の総務に問い合わせてみてください”
と電話番号を伝えて終了。転送すりゃよかったか?


なんだかなー


課長によると、
いまのところ大学では
個人情報の開示を求めるようなのは文書でやりとりしなくちゃなんないみたいな
きまりがあるらしい。
今回のもそれにあてはめてると図書館が間にはいるよりは
直接所属学部にきいてみてねってことなんだろう。
ただ学部の総務も直接答えることはないだろうとのこと。
先生に確認してから答えないといけないとかなんとか。
そこまで図書館がやってちゃ大変だってことなんだろうけど
たらいまわしみたいな感じで申し訳なかった。


※そういや学務は先生の蔵書についてはノータッチです。
本には図書館のラベルがはってあるからかな。
退官された先生の本がどうなったかとか関心がないらしい。
たまたま私と話をした人がそうだったのか?
そんなもんなの?
ってか学務の人たちって入試のとき以外は何やってんだろ。
早稲田の先生が研究費の不正使用でつかまったけど
ああいうのは大学が管理しているものとばかり思っていた。
猫にえさやるのが仕事?


しかし今回似たようなことを
係長が以前直接受けた質問の話の流れででたことがある。
脳内DBがすぐさま反応し、んじゃそこに問い合わせてみましょう・・・みたいな感じで。
資料探しに必要な情報といわれれば確かにそうだ。
今回はこっちからそれを知ってどうするのかと
用途を聞かずに強制終了させてしまった感じ。


ってことで研究者のプロフィール、
在籍してる限りはフォーマット決めて公開したほうがいいんじゃないだろうか。
わかりやすいところに。


※こんなサイトがあるんだけど誰が入力してるんだ?
[http://ju.nii.ac.jp/大学からの情報発信支援-大学Webサイト資源検索]
JuNii 大学情メタデータ・ポータル試験提供版


私の恩師はさっさと状況のよい私大に転職されたが
そこは情報開示に積極的というか
HPをみると今先生が何をやってんのかがある程度わかる。
もちろん業績みたいなのもでている。
たどり着くまで1分もかからない。
職場のHPとは大違い。
※私大HPはやっぱりすすんでる。


こういうのって
高校生の大学選びの材料になるし、在校生にも親切だ。
ひいては地域にも役に立つんじゃないの?


まー今回のことで思ったのは
DBにしても学内の体制にしても連携がとれてないんだなーということ。
とりあえず作るんだけど、学内での用途みたいなの、
ここで使える、あそこでこう使えるっていう発想がないみたい。
作る前に考えることだと思ったりもするんだけどね。
とにかく大学全体をみわたして考えるとこがないみたい。


ってことで居場所をつくるべく
図書館は学内の情報整備を率先してやるべきなんじゃないかな。
情報のエキスパートとでもいうのか。
※でも学部にもなんとか広報やらなんやらかんやらたくさん委員会とかWGとかありそう・・・。
会議のための会議になっちゃうなこりゃ。


学部よりもまず事務局のやることかもしれんな。


ほかの大学図書館はどの程度先生のことを把握しているんだろう。