雪山登山の前に読む本


沢木耕太郎が山野井夫妻の登山の話を書いた「凍」を読んだ。

凍

テレビやヤマケイで見たことのあるご夫婦なので
二人の姿を想像しながら一気に読めた。


二人はちょうど4年前の今頃(あわわ10日はほんとの山場、6章〜7章のとこでしょうか)、
ギャチュンカン北壁(7985m)に挑戦。
北西壁にかえて泰史さんが単独で登頂した後、
下山途中に夫婦で大変な目にあった。


山野井泰史さんの「垂直の記憶」は、ずっと前に買っていたのだが

垂直の記憶―岩と雪の7章

垂直の記憶―岩と雪の7章

積読状態でいまだに読んでいないってか今手元にない!
ヤマケイとか情熱大陸みてたのに、「凍」をよんで、
山野井さんのを読まねばと思った。


この連休、白馬でも遭難が相次いだが、
この二人がいたのはずっと高度が上の7千メートルとかとんでもない高さ。
でも生還したんだからすごい。ほんとにすごい。


山野井通信 2002/10/5〜10/18


今年の冬にまとめて読んだのがこの2冊。

デス・ゾーン8848M―エヴェレスト大量遭難の真実

デス・ゾーン8848M―エヴェレスト大量遭難の真実

空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか (文春文庫)

空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか (文春文庫)

ちょうど10年前にエベレストでおきた大量遭難の話。
どちらも実際その場にいた人が筆者だ。


これを読んで、もう上の方までいっちゃうと
靴はいてテントから出るのにもとんでもなく時間がかかっちゃうとか、
酸素ボンベの話とか極地の大変さを垣間見ることができる。
デス・ゾーンの筆者であるロシア人の登山ガイドのブクレーエフさんは
確かそのあと別の登山でなくなっている。


そういえば雪山の遭難というものを最初に知ったのは
テレビで見た映画の「八甲田山」だ。
素っ裸になって川に入っていった兵士が衝撃だったな〜。


泰史さんも幻影をみたそうだし、
妙子さんも別の登山の時に一緒に登った人がなくなっている。
登山って…なんちゅー世界だ。


生きて帰ってこられるかどうかは、やっぱ訓練つんで自分でいく人と、
人に連れられていく人の差かなと思った。
エベレストじゃなくても雪山なんて簡単に死んでしまう。
連休、私も登山をしたが、普通の山で十分っす!


で、素人が雪山の怖さを読んで体験するには「凍」よりも「デスゾーン」かな。